私が米国に移住したのは2015年9月。当時子供は5歳になったばかりでした
引っ越しで右往左往しながらも子供の学校の手配も同時進行で行わねばならず、地元のschool districtのオフィスへ何度も足を運びました。5歳の息子は何もわからないので、無邪気に広いオフィスの庭で楽しそうに遊んでいましたが。
私達一家が米国移住を考え始めたのは、子供が生まれたのがきっかけ。親としては子供の将来をいろいろと想像しました。何のスポーツをやるんだろうかとか、どんな学校にいって、どんな友達ができるんだろうとか。
そしてまだまだ先とはいえ、大きくなって社会人になって働きだす息子の姿もついつい想像してしまうわけです。
そこで、ふと
「息子が大人になる頃の日本はどうなっているんだろう?」
と思ったわけです。
「少子高齢化」「財政赤字」「国力低下」とニュースで伝わってくるのは、ちょっと先行きに不安を抱かせるトピックが多いですよね。日本の優秀な技術力と勤勉な国民性を考えれば、マスメディアの単なる煽りとも考えられるのですが。
でも、もしそんな不安なニュースが現実のものとなる時代が来たらどうしよう?そして自分の子供がその時代に社会人として働くとしたらどうだろう?と考えたわけです。
そこで多くのご家庭でも話題になっているかもしれませんが、これからは英語ができないとちょっとつらい時代になっているかもという考えが頭をもたげてきました。
当時私はCitibankという米系の銀行に勤めており、職場にもアメリカ人のみならずインド人や香港人など、欧米・アジアの人たちが20%くらい働いていました。
そんな職場環境にいたので、日本にいながら英語を小さいうちから教えるのではなく「米国で英語で教育を受けさせたらどうだろうか」と考えました。(そこに至るまではいろいろとありましたが、長くなるので別ブログで書きます。)
子供の教育目的の移住
それではと決心してから実際にアメリカに移住するまでは、約2年かかりました。振り返ればあっと今の2年間でしたが、当時はVISAの取得の問題やアメリカに来てからの生活費の確保の問題もあり、不安を抱えながらの日々でした。
海外赴任として海外に行く人はいても、片道切符で移住として海外に行く人は周りに誰もいなかったので、自分たちの決断が突拍子もないものなのでは、と考えたりもしました。
でもこちらに来てみると、アジア諸国を中心に子供の教育目的でアメリカに移住してきた人も少数ながら学校にいたので、ちょっと安心したのを覚えています。
日本の高い教育水準と他のアジア諸国の教育環境を一概に比較することはできないとは思いますが、彼らの共通認識としては「アメリカのほうが教育の機会が多種多様である」ということ。これはアイビーリーグのようなエリート大学の話だけではなく、身体的・精神的な障害を持った子供たちへのサポートや種類も、日本よりはかなり多く用意されています。
よっていろいろな”個性”を持った子供たちが、その個性を活かす選択肢がいろいろと準備されています。
米国移住と不動産投資
よく話すパパ・ママは子供の学校の両親が多いので、子供の話題が一番多いのですが、二番目に多いのが、不動産の話題。リーマン・ショック後2009年から2018年にかけてアメリカの不動産価格は急上昇で回復し、金融危機前のレベルまで戻ってきています。過去10年間で4割ほどは上昇したでしょうか。年率では3~4%の上昇率になります。
今後も一本調子でこの上昇トレンドがそのままずっと続くとは思えませんが、米国人やこちらの不動産エージェントからはまだまだ強気のコメントが多く聞かれます。アメリカ人が楽観的なのか「失われた20年」を経験してきた日本人が悲観的すぎるのか。こればかりはわかりませんが。
いずれにしても、米国で資産を増やには株か不動産が基本戦略です。なかでも不動産は税制上も優遇されており、物件の売却益を繰り延べできる投資家向けの税制や、相続時の税率も日本よりは有利になっています。
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