コロナウイルスとアメリカ
中国ではすでに収束に向かっているとの報道もありますが、
中国以外の国ではまだまだこれからという状態といわれていいます。
私の住んでいるアメリカ・ロサンゼルスでも感染者が出た、との報道はありましたが
街の様子としてはあまり心配している様子はありません。
もっとも、スーパーや薬局ではマスクはすべて売り切れ状態です。
街中でマスクをしている人は全く見かけないので、
皆さんどうしてマスクを買いだめしているかちょっと疑問ではありますが。
(きっと、アジア系を中心に購入したマスクを自分の国の家族や親せきに送っているのかもしれません。)
アメリカ全体では感染者数はまだまだ少なく、
感染拡大をうまく防げているようです。
中国からの渡航を制限しているのが効いているのでしょうかね?
アメリカ在住者としてはありがたい話ではありますが、
日本への出張もある身としては、日本も渡航制限の国に指定されると困るんですけどね。
アメリカの不動産価格動向
さて、これだけコロナウイルスが広がり、世界中で学校や企業での活動が自粛されると
世の中の景気はどうしても悪くなってしまいます。
まだ、GDPなどの実際の数字は出てきていませんが、きっと大きく減速してきていると想像します。
アメリカの株価もリーマンショック以来の大幅な下落を示すなど、
かなり弱きモードに入っているように見えます。
不動産価格は株価との連動性が中長期的にみると非常に高いので、
不動産も次第に弱含んでくるかもしれません。
ただし、不動案価格は株価のように数日で急落!ということはないので、
コロナの影響がどれだけ長引くかにかかっています。
2020年に入ってからコロナウイルスの拡大が言われてきましたが、
2か月たった現在のところはまだ、不動産価格に目立った動きは出ていません。
「遅かれ早かれいずれコロナは収束に向かう」と多くの人が考えれば、
不動産価格への影響は、限定的で終わるかもしれません。
アメリカのローン金利は下がっている
株価の下落が不動産価格を下に押し下げる要因とすれば、
逆に上に押し上げる要因として、金利低下があります。
3月2日にFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)が0.5%の緊急利下げを決定しました。
これにより、10年物米国国債の金利は、史上初めて1%を割り込み、3月4日現在0.99%。
モーゲージ(住宅ローン)の指標金利にもなる30年物国債の金利は1.63%と
こちらも史上最低となっています。
この金利の低下は不動産市場にとっては、大きな支えとなるかもしれません。
アメリカではほとんどの場合、皆さんローンを組んで不動産を購入します。
ローン金利が下がるということは、月々の返済額が同じでもより多くの融資を受けることができるということ。
普通、世の中の金利が下がっても、賃貸物件の家賃はなかなか下がりませんから、
「それならこの機会の不動産を購入しよう!」という考えを持つ人が増えてきます。
よって、コロナの今後の拡散次第ではありますが、
私としては、アメリカの不動産価格はコロナの影響はあまり受けずに
2020年も底堅く推移してくのではと予想してます。
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