私が住んでいるアメリカ・ロサンゼルス近郊では約2~5%くらいが不動産投資利回りとなります。
これを見て、
「低~い!」
と感じるか、それとも
「投資安全度が高い!」
と感じるか、どちらでしょう?
日本でアパート物件への不動産投資をするときの投資利回りは、おそたく5~7%くらいではないでしょうか。東京都心の一等地だともっと低いかもしれませんが。
それに比べて、アメリカ・ロサンゼルス近郊だと
「2~5%」
魅了に欠けますか?
さきほど、
「東京都心の一等地だともっと低いかもしれません」
と書きました。いやきっと低いでしょう。
世田谷のアパートと、港区麻布の物件を比べれば、麻布のほうが利回りは低いでしょう。
では、なぜ?
「物件価格は高いけど、家賃はそれほど上げられないから、利回りが下がる」
確かに、それもあるでしょう。高額家賃で住む人は限られているし、そこまで家賃を払うなら購入してしまおうと考える人もいますから。
では、逆の目線から、
「なぜ、麻布の物件では、利回りが魅力的ではないレベルに下がるまで、物件価格が高いのでしょう?」
きっと、その価格でも物件を購入する人がいるからですよね。そしてそれは麻布だからでしょう。
すなわち、一等地といわれるエリアであれば、賃貸での運営だけでなく、キャピタルゲイン狙いや、郊外に比べて価格下落が少ない・価格上昇が大きいエリアであると考えている購入層が物件を狙っているので、例で出した世田谷のアパートよりはより高い価格で、取引されています。
それと同じことが、アメリカ・ロサンゼルスでも起こっています。
ロサンゼルスといえば、
サンタモニカ
ビバリーヒルズ
マリブ
ハリウッド
などなど、世界的に有名な街が数多くあります。そしてそれらの街は、海岸沿いに広がっています。
海岸沿いのそれらの街では、新規での住宅開発のための土地はほとんど残されていません。
でも、これらの街に人々は引き寄せられて来ています。
日本でも、東京のような大都市は人口流入がまだ続くといわれています。それと一緒です。基本的に人は田舎や郊外に好んで住もうとはしません。
アメリカの場合は、国全体としても人口が増え続けていますから、ロサンゼルスの有名な街への居住希望はより大きいものとなります。
その結果での「2~5%」の不動産投資利回りなんですね。
利回りは低いかもしれませんが、国全体で人口が増え、開発余地の少ないこれら一等地であれば、中長期の保有でキャピタルゲインも期待できるというもの。
不動産投資には、いろいろな投資尺度があります。家賃からの利回りだけでは入り口(購入時)から出口(売却時)までトータルで、投資を判断していきましょう。
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